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2016-12-12

モンテクリストNo.4

大切なこと二つだけどんな流儀あれきれいな女の子相手恋愛そしてニューオ ーリンズ音楽つまりデュ ーク・エリントン音楽ほかものは消えていい。なぜなら醜いから。-ボリス・ヴィアン『うたかたの日々』

本屋に並んでいた菊地成孔の「レクイエムの名手」をパラ読みして、彼のラジオ『粋な夜電波』の前口上を聴きたくて開いたYouTubeでたまたま見つけたのが作家であり詩人でありトランペット奏者で若干39で天に召したボリス・ヴィアンについての動画。

野崎歓 × 菊地成孔 /東京大学のボリス・ヴィアン―「うたかたの日々」を読む

恥ずかしながらボリス・ヴィアンの名前はこれまで聞いたこともなく、あの「東京大学」の講義だけにお堅い動画と思いつつも聴いてみたら面白い。フランス文学にも音楽にも学がない私にとっては終始ちんぷんかんぷんな内容だが、歴史、解釈、スルメのように聴けばきくほど味のある動画である。語り手の話術があまりに巧みで、知らず知らずの間に言葉の渦に巻き込まれていく。生まれたての赤ん坊が世の全てを無条件で受け入れるかのように、知らないものを知らないものとして滞りなく入っては流れていく。知らないことに対する認知欲求、という聞き手の抵抗値を下げる話術があるのだろう、それを感知しながら聞くことが出来る人にはお勧めするが、知らないことをこれでもかと捲し立てられると腹が立たずにいられない人には向かない内容だ。

動画を見ながら飲んだ葉巻はモンテクリストのNO.4。90分の長丁場に合うモノ、ということでシガリロではなく葉巻。No.4は世界で一番売れているらしく店主に勧められるがままに購入、そして自分が人生で初めて吸うプレミアムシガーとなった。だがこれが美味しくない。変化球を感じないただキャッチボールをしているような、完全に手挽き珈琲に味が負けている。加湿が足りなかったか。モンテクリストオープンのクラブがあんなに美味しかったのに、あまり味わうことなく終わってしまった。私の舌が敏感なのか、自分はもっと繊細で、もっと甘いものを求めている。それに、私の住む世界を見渡すベランダで飲む葉巻は美味しく感じにくいということが今日分かった。

今日はうまくアウトプットできないのでこの辺で。

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